SWEEPY AI

防臭や抗菌効果を持つ天然染料の『藍』でフレームごと染色。一つ一つ職人の手により風合いも異なる唯一無二のオリジナルチェアとして楽しんでいただくことができる『SWEEPY』の新仕様として誕生しました。
SWEEPYは、マシーン加工によって無垢材より削りだされた背を基にアーム、シート、レッグ、スレッド等のパーツを組み合わせ、チェアからカウンタースツールまで様々なタイプに展開できる”システム”として提案する木製椅子コレクション。無垢材の質感を活かした彫刻的な背、カット面が生むコントラストのある形状など細部にこだわったディテールが特徴です。

徳島の藍染『阿波藍』について
起源は定かではないが、室町時代に既に製造・流通していたと考えられている。後に、大阪周辺での綿栽培に伴い、綿と相性の良い藍染料の需要が増えたこと、徳島藩が藍事業を保護奨励し製藍技術の品質が向上したこと、徳島の地理と気候が藍作に適していたことから、1700年代には全国市場を支配。繁栄は1800年代まで続き、1903年には徳島の藍栽培の面積がピークを迎えた。しかし、インドの沈殿藍と欧州の合成藍の輸入が増え、阿波藍の生産量は激減。現在は、天然藍の持つ美しさや自然な風合いが見直され、阿波藍を保存・振興する「藍師」たちにより阿波藍の伝統が受け継がれている。
藍には抗菌作用、防虫、防腐、防臭、保温、保湿、紫外線遮蔽など、さまざなまな効用がある。化学薬品を一切使用していない藍染めは、赤ちゃんの産着としても使用でき、小さな子どものアトピー性皮膚炎の予防・緩和にも効果があるといわれている。(情報提供:徳島県 商工労働観光部 新未来産業課、出典:阿波藍|ようこそ徳島県へ、阿波藍‐徳島県観光情報サイト阿波ナビ)

デザイナー Kensaku Oshiroの想い
SWEEPY CHAIRは、日本で作る意義のある木製椅子にすること、アイデンティティを持たせることで、世界中の人々に使ってもらえる椅子になることを目指しました。産業化が進み、大量生産で生み出される家具は無機質なものが多い中で、木工製品は、一つ一つの木の表情が異なり、その温かみを感じることができるものです。その特徴を最大限生かしつつ、普遍的に使ってもらえるように、コストを抑え、製造工程をシンプル化させることまでを一連でデザインしてSWEEPY CHAIRが生まれました。今回の藍染シリーズ『SWEEPY AI』は、さらに日本のアイデンティティを纏わせるため『藍』という自然の染料を使うことで、より温もりや人間味を感じられるものにしています。
モノが溢れ様々な存在意義が問われているいま、クリエイターとして多くのものを生み出すことではなく、意義のあるプロダクトを作っていきたい。SWEEPY AIはまさに、その想いを具現化することができた椅子ではないかと思います。

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